【参加型小説・連鎖の尻尾】
第12章 “丞洪寺”と“古浄流神社”
にらみ合い険悪のムードの二人だが、互いに憑いている“鳥”と“猫”は相変わらず仲がいいのか、白馬の車の上で寄り添っている。
しかも、“猫”の尾が二又になっているのを“鳥”が見て少し不安そうにしているが、“猫”はちょっと自慢したそうな顔である。
「まぁ、そういがみ合うな――――…とりあえず、神主から資料のノートを借りた…一旦――――…家に帰ろうぜ」
そう言うと、ホッとしたの高田に笑顔が戻った。
「――――了解っす」
「分かりました」
睨みあっていた白馬と煌太もその意見には賛成らしく、車に乗った。
「フフフ、睨みあってても――――…煌太君は白馬くんの隣に座るんだね…」
無意識なのか、運転席に座る白馬の助手席には煌太が座った。
小声でペガサスにそれを言うと、ペガサスも笑った。
こうして四人は“丞洪寺”と“古浄流神社”の訪問を終えた。