【参加型小説・連鎖の尻尾】
第13章 儀式と邪神
「類――――…どうだった!」
ペガサスの実家の寺に戻ると、善が四人の帰りを今か今かと待っていた。
「兄さん助かったよ“静動寺”の住職に話を付けててもらって、あれからトントン拍子に“銅玄”と言う坊さんがいた“寺”の跡地に行けたよ」
客間に通された四人は、幹の入れたお茶でホッと一息ついた。
「それより――――遼くんの具合はどうですか?左目…」
高田が入院中の遼の事を聞くと、幹は首を横に振った。
「あの通り――――左目は綺麗にくりぬかれていて…元には戻らないらしい…。それに、類が思った通り…霊感は無くなっていた…」
「そうか――――じゃぁ、遼は…ここでの修行を辞めるのか?」
すると、ビクッと幹が煌太の言葉に反応した。
「いや――――…大事なお寺さんの跡継ぎだ、ちゃんと育てたいと思っている。霊感が無くなったことで…本当の意味で仏様と向き合えるやもしれないからな…」