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【参加型小説・連鎖の尻尾】

第13章 儀式と邪神


高田は扉の向こうにいるペガサスに頭を下げると境内の裏口へと静かに向かった。


(――――伝者よ…お主には聞きたくない音や…叫び声を聞くこととなるが――――…猫又の主の側を離れるな。

邪神の森のじゃ…惑わされるなよ?

良いな?目を疑うな…分かったか?)



裏口に向かう煌太に白蛇はソッと伝えると…煌太の耳から気配を消した。



「――――え?…こ、怖いんですけど!!」


煌太は耳を押さえながらキョロキョロと辺りを見渡すも…


見えるわけもなく…不気味さだけが残った。



「煌太――――…お前の耳と鳥が便りだ…頼むぞ」



「お…おぅ…がんばる…」


頼り無さそうに気合いを入れる煌太に白馬は「しっかりしろ!」と強めに背中を叩いた!


「――――いっ!痛い…」


だが、それで緊張が解れたのか…煌太はもう、後ろを振り向かなかった。





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