【参加型小説・連鎖の尻尾】
第14章 邪神の森
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【森に入った高田、煌太、白馬パート】
裏口からこっそり出た三人は物音を立てないように境内から離れた。
いまだにペガサスや白蛇が動く気配はなく…
鳥居の先にいる“銀玄”との緊迫した睨みあいは続いていると見た。
「今のうちだ…鳥の警戒する方へは行かないようにして…霊獣達をやり過ごそう」
唯一、見える白馬が鳥の様子をうかがいながら森を進んでいく。
神社から裏の森に入ると――――…木々が鬱蒼とし…草木も背の高い高田すら隠してしまう。
「…鏡を持っていけと言われたけど――――壊さないか心配だよ…」
高田は腕にしっかりと抱えた銅鏡を不安そうな面持ちで見つめる。
「多分――――…何か有るんだと思います…“銅玄”を救えば何か分かるはずです」
煌太も不安そうな顔をしていたが、耳をすませ森の音を聞こうとしていた。