【参加型小説・連鎖の尻尾】
第14章 邪神の森
森は静かで葉の擦れる音しか聞こえない――――…
しかし、煌太は目を閉じ…
何か聞こえない必死に耳をすませた。
白馬はキョロキョロと辺りを見渡し――――…霊獣が襲って来ないかビクビクしながらも気を張っていた。
鳥がビクッと猫又に隠れると――――…白馬はカムイとそちらを警戒する。
すると、霊獣ではないがネズミの霊がこちらを見て怯えていた。
「そっちに――――…怖いモノはいないか?」
白馬はそのネズミに話しかけるも何も言わずに逃げていく。
「――――白馬…今のなに?何かいた?“下は怖い!怖い!”って…慌てた声がしたけど…」
煌太は白馬に何がいたかを聞く。
「ネズミの霊?っぽいのがいた――――…来た方とは逆に走って行ったから…こっちだと思う」
白馬はそう言うと、山の上を指差した。
――――さっきの声は“ネズミ”?と、少し不安そうにした煌太だったが…白馬の目を信じようと…うなずき後に続いた。