【参加型小説・連鎖の尻尾】
第14章 邪神の森
「うわぁぁぁぁ!」
「だっ――――誰?!」
耳を塞ぎ地面に伏せた皆が――――バリバリと音を立てる結界の切れ目の方をいっせいに振り向く!
(――――…銀――――兄様!)
「!――――銀…玄?」
振り向いた先に――――…恐ろしい顔をした“銀玄”が荒縄の結界の裂け目からこちらを覗いていた!
(おのれ――――おのれぇぇえ!“銅玄”から離れろ!離れろ――――!お前は!お前は!殺してやる――――殺してやる!)
「うわぁぁぁぁぁぁ!!」
結界の裂け目から中を覗く“銀玄”の恐ろしい形相に煌太は凝視出来なかった!
「なっ――――…なんで、なんで……“銀玄”がここに?――――類さんは!類さん!」
高田は恐ろしい顔で結界の裂け目を更に広げようとバリバリと荒く引き裂こうとしている。
(“銀”きさま――――何をしている!獲物を逃がす気か!――――やめろ!やめろ!結界を破るな!破るな!お前はここへは入れない――――去れ!去れ!)
バリバリと結界裂け目を広げようとしている“銀玄”に邪霊木が怒りを露にする。