【参加型小説・連鎖の尻尾】
第14章 邪神の森
(憎い――――憎い…俺はおまえも…お前に関わる全ての者が憎い!!
だから――――三郎には貧乏寺の住職に就かせ、沢山のお布施を要求し…実家の薬屋を潰させた!――――!お前のためだと言うと…アイツは何でも言うことを聞いた――――フフフフフ、ハハハハハハハ哀れな男だ!お前が、獣に犯され死んだとも知らずにな!)
その言葉に――――ピクッと“銅玄”が反応した。
会いたくて、会いたくて――――…何度も名前を読んだ…男。
(三…郎――――…なんて…事を…)
閉じかけていた瞳が大きく開き――――…
純粋な涙がボロボロとこぼれ落ちた。
(兄様……は…三郎の――――…人生までも…)
首を絞められながら…三郎の人生をめちゃくちゃにした兄を酷く絶望した目で見つめ――――泣いた。
(お前は――――…これで良かったんだよ…完璧な邪神になるための…生け贄であり続ければ良かったんだよ――――…気持ち悪いお前には…気持ち悪い獣の性欲処理で十分なんだよ!!)