【参加型小説・連鎖の尻尾】
第14章 邪神の森
怒りにおののく“銀玄”の目はすでに――――…何も見えていないのか、徐々に黒く染め上がり…
美しい顔立ちも徐々に崩れ初めて、大きく纏っていた闇が“銅玄”を飲み込んで行く。
(私を――――認めろ!私を受け入れろ!私を恐れろ!私の存在を――――神と同様に崇め祀り引き立てよ!)
“銀玄”は狂ったかのように吠えると――――、自分の体を引き裂き中から何十匹と言う形の崩れた霊獣を引きずり出し始めた!
(なるほど――――…霊獣を従わせるために…何匹もの霊獣を食って…来たんだな…)
白蛇は高田の体からスルリと離れると――――…抱きあい兄の変貌に震える“銅玄”とそれを抱き締める三郎を長く大きな尻尾でかばった。
(伝え者よ――――!鏡とアヤツをワシの尻尾の中に!早くせんと…霊獣に食われるぞ!)
「!なっ!」
よく見ると――――力が抜けて鏡を抱き締めながら地面にへたりこむ高田は“銀玄”の圧力に動けないでいた!