【参加型小説・連鎖の尻尾】
第14章 邪神の森
その拍子に、“銅玄”の首が解放され――――!ドサリッと地面に放り投げられた!
(ゴッホ――――ゲッホ…ゲッ……三郎…三郎!)
咳き込みながら“銅玄”は何度も三郎の名を叫んだ!
(銅――――!)
三郎は機敏に“銀玄”の振り払いを交わし――――…地面に叩きつけられた“銅玄”に駆け寄る!
(――――銅…会いたかった…会いたかった――――探した…探したぞ!この世でも――――あの世でも…)
そう言うと華奢な小さな体の“銅玄”を強く、強く抱き締めた!
(三郎…三郎――――…私は…私は…)
(分かっている――――…あのものの中で聞いていた…何度も悔し涙を流したことか…お前を…何百年も……見つけられなかった自分が……許せない…)
抱き合いながら二人はやっと出会えたことに涙を流した。
(――――おのれ…おのれ――――アイツの中に…いた…だと?生まれ変わり?――――死んでもなお!“銅玄”を探していただと!そんな…そんな事があるのか!
くそ――――クソ…クソ――――どいつもこいつも…私の邪魔ばかりしおって!
後―――、一歩…後一歩で私はここの邪神となれるのに!
食ろうた魂の数――――霊力の補給…全てが、この森の邪神を上回るはずだったのに!邪魔ばかりしおって!!!)