【参加型小説・連鎖の尻尾】
第14章 邪神の森
“銀玄”が高田に狙いを定め大きな口で飲み込もうとした瞬間――――…
ピタッ――――…と、動きが止まった…
「ほう――――…その男を食う…つもりか?」
“銀玄”の背後から…低く地を揺らすような声が聞こえた――――…。
(――――…お…ぉ…に…)
大きな口からはダラダラとヨダレが垂れていたが…その声を聞いた瞬間――――…
口からはヨダレが消え――――…ヒュゥ…と、乾いた呼吸音が高田の顔にかかるばかり…
(やっと来たか…――――遅かったのぉ…純鬼よ…)
「――――邪神も意外と頑張るんだよ…これが…」
その声の持ち主に…“銀玄”はガクガクと震え始めたが、なかなか後ろを振り向こうとしない…。
しかも大きな口を開けたまま――――…動揺しているのか目が泳ぎだす。
「まっ…二匹がいい働きをしたよ…」
そう言うと――――ドサッ…と、何かを“銀玄”の横に投げ捨てた。