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【参加型小説・連鎖の尻尾】

第15章 邪神と純鬼


(きさま――――…本当に人間か?!その力は……鬼じゃ!鬼じゃぞ!)


姿も形も人から離れた“銀玄”は――――人の姿で自分に向き合う得体の知れないペガサスに恐怖と嫌悪感を露にする。


「うるせぇよ…この姿で何年もあってるだろ?俺は人間だ……純鬼でも鬼でもねぇよ!」


そう言うと――――ペガサスは覇気を飛ばす!



(ギャヤァァァア!どこが人間だ――――!お主の中には…私よりも恐ろしい…鬼が住んでるではないか!)


獣の姿をした“銀玄”はペガサスの覇気に当てられ頭を抱えて叫び出す!


(――――普段は…押さえているのか?押さえられるのか!その――――その…鬼を!)


「だから――――鬼じゃねぇ――――よ…これは……………面倒くせぇなぁ…秘密だ、秘密!」


ペガサスは面倒くさそうに頭をかきながら“銀玄”に向かって歩き出す。


しかし、“銀玄”はキョロキョロと逃げられる場所と隙をうかがっている。



「おい――――また逃げる気か?神社では…俺がちょっと力使っただけでビビりやがって……

何が、“最強の邪神に俺はなる!”だ…海賊王にもなれねぇぞ、バカが!」


ペガサスは“銀玄”をバカにしながらも睨みを聞かせ徐々に距離を詰めていく。


(――――うるさい、うるさい!


……しかし――――すでにこの森の邪神をお前が滅したお陰で――――私がここの邪神になったも同然――――…。

フッハハハハハ!フッハハハハハ!馬鹿はお主じゃ!

すべての霊獣が私に従うだろう――――…しかも、水神もそこの生き贄どもを取り込んだら…まさしく私が邪神として生まれ変われるではないか!)


ボコボコ…と、体の中から再び無数の霊獣を生み出す“銀玄”は、地面に転がり溶け始めた邪神たちの首をニヤニヤしながら見つめ――――…笑った。








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