【参加型小説・連鎖の尻尾】
第15章 邪神と純鬼
(くっ――――さすがに…重い…悪いが…ワシは動けんぞ…純鬼よ)
“銀玄”の殺気を感じた白蛇はペガサスに情けないことを言う。
「だ~か~らぁ~…俺は鬼じゃねぇ~よ!」
ペガサスは白蛇の言葉に呆れた顔をした。
そして、呆れながらもペガサスは白蛇の前に立ち――――霊獣か近づかないよう二重の結界を張る。
「――――これで持ちこたえてください」
結界は二重に厚く張られ、襲いかかってきた霊獣の攻撃を一瞬で弾き返した!
(くっ!おのれ――――!何をした!水神は動けんはずじゃ!)
「――――結界を張っただけだよ…そんなに珍しい事じゃないだろ!」
(この――――固さが…ただの結界じゃと!)
“銀玄”は水神の周りの硬い壁に動揺しつつも、悔しくて歯をギリギリと鳴らした。