
【参加型小説・連鎖の尻尾】
第3章 身近な怪談
子供の文集には可愛いイラスト共に…“いじり”感覚で成小坂少年の名を書いた…風な印象を持った二人だった。
“いじめ”と“いじり”の微妙なラインを行き来する年頃…
小学生の未熟な悪意に久しぶりに触れた二人はそっと卒アルを棚に戻した。
外はまだ、雨が降っている。
学校の中を自由に見てもいいと言われたが、母校でもないここは、二人にとっては見るもの全てが初めましてだ。
「なぁ、昔の地図とかあるぜ!こ~言うの好きなヤツって学年に一人はいなかったか?」
白馬が“〇〇地区の昔の地図”を資料室から引っ張って来た。
「あ~分かる、そう言うヤツって昔の地図と今の地図見比べるのが楽しいんだってな!…俺にはその楽しさが分からんが」
煌太は白馬が広げた昔の地図を覗き小学校の位置を確かめる。
すると、何かに気がつく…
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