【参加型小説・連鎖の尻尾】
第15章 邪神と純鬼
「あちゃ――――…」
(ほれ――――また…油断しおって…お主の力で全て灰にすれば良かったではないか――――…甘いのぉ…)
白蛇は皆を尻尾で守っているのがやっとで、“やっちまった…”と頭をかくペガサスを呆れながら見た。
「すまん――――…まさか、溶けかけの化け物の執着がここまでとは知らなかった」
しかし、ペガサスは焦りもせず邪神に食われ叫ぶ“銀玄”を眺めている。
「――――ペガサスさん…」
そんなペガサスに不安を感じた白馬が、煌太の目を塞ぎながら声をかけた。
「大丈夫――――…お前たちはちゃんとそこにいろ。煌太と七海の傷も…癒えてるだろ?」
白馬はペガサスの言葉に目を塞ぐ煌太の体を確認する。
すると、確かに――――…徐々にではあるが煌太の血は止まり、傷口も薄くなっている気がする。
(――――純鬼よ…大丈夫じゃ、お主はそっちに集中しろ!)
白蛇は今の状況がよくなっていない事を悟りペガサスに注意をする。