【参加型小説・連鎖の尻尾】
第16章 最終章・それぞれの道
邪神との戦いから―――…一週間…
夏の長期休みも終わった煌太と白馬は、通常の大学生活を送っていた。
夏の厳しい暑さも和らぎ、季節の移り変わりを感じさせる。
「――――煌太…どう?耳――――痛くなくなったか?」
「あ~…まだ消毒はしないとダメだな…それに、まだ触るとチリチリ痛む」
煌太は最近開けたピアスを触りながら「イテテ…」と渋い顔をした。
講義を終えた二人は講堂を通り――――…門まで歩く。
邪神との戦いのあと――――…皆で水神の神社まで戻ると、神主のおじさんが安堵した顔で出迎えた。
いまだに気絶したままの高田をペガサスがおんぶして山を降りたが、なかなかハードだったらしく神社でグロッキーな姿を見せた。
「ペガサスさん…あんなに強かったなんてな……」
「それなぁ~、高田さんおんぶして帰ったら…倒れるとか…どんなバランスだよって感じ!」
白馬はあの時のペガサスのヘタレッぷりに笑った。