【参加型小説・連鎖の尻尾】
第16章 最終章・それぞれの道
「これで、以前の数倍もオカルト名称巡りが楽しみになったっす!」
これからも、オカルトに首を突っ込むつもりの白馬に煌太はガックリ肩を落とす。
「そう言えば、秋まつり――――行くか?」
「秋まつり?」
唐突に、祭りの話を出したペガサスに三人は顔を見合わせる。
「――――秋の水神祭り、来月だってさ」
「///水神祭り?」
ペガサスが水神の名を出すと、皆が目を輝かせた。
「もちろん――――行きます!」
「あの、バカップルちゃんと神様やってんすかね!」
白馬が茶化すように水神のことを言うと、高田の肩にちょこんと乗っている白蛇が(ククク)と小さく笑った。
「俺的には取材も込みで――――行くつもりだ!」
「あ、俺も手伝うっす!このまま――――ペガサスさんのところのサイトと雑誌記事で就職ってものありかなって――――思ってるっす!」
白馬はこのままペガサスと共にオカルトを追及する道も有りかな?と思い始めていた。
「は――――?マジで?それは趣味でって言ってなかったか?」
白馬の進路に動揺する煌太だったが、奇妙な経験をした仲間として――――少しだけ気持ちはわかる気がした。
「じゃぁ!その件も含めて!
早速――――飲みながら、打ち合わせでもするか?」
ペガサスは飲み屋街の方を指すとニヤッと笑った。
「元々と飲むつもりで、俺たちに声かけたくせに~!」
そう言うと、四人は笑いながらお目当ての居酒屋に向かった。
【完結】