【参加型小説・連鎖の尻尾】
第19章 番外編・ペガサスの秘密?!
部屋に入ると、古い紙の匂いと誇りっぽさが鼻につく。
「掃除――――しろよ」
「面目ない」
そう言うと、兄は窓を開け換気をし始めた。
「ま、適当に座れ――――…今、持ってくるから」
そう言うと、兄は棚を覗きこみ一冊取り出した。
「これ――――…だいぶ昔の話しで笑っちゃうけど……お前の“牙”と力は…【鬼の恩返し】みたいだ」
「はあ!?【鬼の恩返し】?」
俺は、兄さんの言葉に笑ってしまった。
「だから、“笑っちゃうけど”って、言ってるだろ?」
「【鬼の恩返し】って、なんで俺が身に覚えのない恩返しにあってんだよ…」