【参加型小説・連鎖の尻尾】
第19章 番外編・ペガサスの秘密?!
その一冊によると――――…
昔、ここの住職が“鬼”を助けた事がきっかけだったらしい。
悪鬼と言われていた鬼だっが、
住職が助けた“鬼”は、優しく美しかったという。
当時は、災害による食糧難で治安も悪く…疫病等も流行っていたのに、住職は鬼も平等に助けたと言う。
その住職の慈悲深さに鬼は、
「私の力で貴方を一生――――…いいや末代まで守って見せる」
と、助けられた“鬼”は自分の力をその住職に渡し――――…消えたそうだ。
それから、そこの住職は世にも奇妙な力で困難をのりきったり…他の悪鬼を滅したりと――――…大活躍。
その後、その住職が亡くなるも――――その力は子孫に受け継がれる。
鬼の力を受け継いだ者は、産まれた時から牙を持ち母の体内から記憶があり―――…不可思議な言動、術が使えた。
しかし、望まぬ者はその牙を抜き人としての平穏な時を刻むことも可能。
だが、ごく稀に――――牙を抜いたとしても、鬼の力目覚め悪鬼、悪霊、邪神の類いと共に歩む者もいる。