無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

～煌太side～


「はあ？人魚って――――あの…？」


白馬が嬉しそうにサイトの情報提供欄を俺に見せるが…


今時――――人魚なんて…



「テンションは上がらないなぁ…」


俺は、読み進めていた小説に視線を戻す。



「おい――――…俺とペガサスさんのサイトだぞ？興味ないか？」


「いやいや…ペガサスさんのサイトであって…お前は雇われだろ？それに――――俺は、“末広 八(すえひろ やつ)”の新作サスペンス小説に夢中なの！邪魔すんな！」


俺は読みかけの小説の表紙を白馬の目の前に差し出しバンバンと叩いた！


「――――“末広 八”…あ～映画【ビショップ】観たけど…超～面白かった。その後のデートが超盛り上がった！」


――――は？映画？デート？


「は？お前――――彼女出来たのかよ…」


「彼女――――？いや～…そこまでは発展していない……残念だが、お前と同じく“今は”一人もんだ！」



“今は”って強調すんな！――――なんだ？あれか？近々出来るので…って匂わせかっ！！