【参加型小説・連鎖の尻尾】
第25章 おまけ②奥山心中
「あっ、“自殺の名称”とかはどうですか?そこも…なかなか怖いですよね?」
サスペンスドラマのCMが流れた瞬間にテレビを指差す七海に俺は逆にため息をつく。
「あ~…“”名称 って付いている時点で…霊は寄り付かないんだって――――…結局さ、人が来る訳じゃん?やじうまの方が多くて…死への不の要素が貯まらないんだよ…。中にはいたずらで引きずり込もう…ってヤツ(霊)もいるけど…ケガする程度」
「へ…へぇ~……」
結局――――…めぼしいネタは見つからず…俺はパソコンの前で大きなあくびをする。
「まっ、そのうち――――あっちから類さんのところに来ますよ」
その時は…「だといいんですけど~」と、七海の言葉を軽くあしらったが…
実際――――話は舞い込んで来た。