【参加型小説・連鎖の尻尾】
第4章 女子大生殺人の件
コメントが増える度に、煌太は次のコメントをどう盛り上げようかな頭をひねる。
もちろん、学校で見つけたアルバムや文集…昔の地図など――――…盛り上げれる場所はいくらでもあった。
しかし、文章力のない煌太はその事を面白おかしく…しかも、神秘的に観覧者を煽らないといけない…と、意味不明な義務感にさいなまれていた。
「超~ムズい…」
LINEのやり取りは、ほとんどスタンプに頼っている煌太だからなのか…時間はどんどんと過ぎていく。
――――『試着コメント』
すると、落ち着きを見せてきたコメントに新たな動きがあり…煌太は『開く』をタップする。
そこには――――…【あなたの身近な影】の運営者でもある
“ペガサス・ルイ”
の名前があった。