【参加型小説・連鎖の尻尾】
第4章 女子大生殺人の件
「じゃあ――――なんで?」
「…なんで――――だろうねぇ…」
すでに逮捕起訴されている成小坂に真意を聞くのは難しいと煌太は思った。
「で、当日の成小坂の行動は、こっちの記事――――…」
そう言うと、白馬が煌太の前に資料を広げたが…自分で話したくて口許がウズウズしていた。
「その日、何故か成小坂は熊田の事をストーキングしてるんだ!――――今までそんな事一切しなかったヤツがだぞ?その日、何を思ったのか…後をつけて彼女のアパートで殺害した!」
煌太は我慢できず喋りだした白馬に「は?」と、疑問をぶつける。
「いやいや――――…初めてストーキングって…なんで分かるんだよ…常習犯かもよ?」
煌太は成小坂の人柄が見えていないがゆえに“ストーキング野郎”として見ていた。