【参加型小説・連鎖の尻尾】
第4章 女子大生殺人の件
煌太はペガサスが指差した記事を取り読み始めた。
内容は――――…
〇年〇月〇日都内に住む
熊田 千秋(くまだ ちあき)22歳が自宅アパートの浴室で遺体となって発見された。
しかも、殺害した犯人自らの通報で事件が発覚したのだ。
千秋さんを殺害し通報した人物は、同じ大学に通う
成小坂 櫟(なるこざか くぬぎ)21歳 。
互いに面識はあったが、親し関係ではない二人に何があったのか。
取材により少しずつたが、当日の成小坂の行動が明らかになった。
――――――――…
「成小坂と熊田さんは…顔見知りではあったけど…そこまで親しくなかったとありますが…本当ですか?」
煌太は記事を読みながら疑問に思った事を口にした。
「あぁ、二人は同じ大学の先輩と後輩って感じだけど、恋人だったとか言う話は聞かないね。接点と言えばテニスサークルだった…って事だけと…成小坂はサークルにあまり顔を出さなかったみたいだね」
ペガサスは別の資料から二人がテニスサークルメンバーだった事を記事にしているのを煌太に見せた。