【参加型小説・連鎖の尻尾】
第4章 女子大生殺人の件
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「彼は…“見えて”いたんだ…だから心配で」
煌太と白馬は時を止めた…
「え――――…ペガサスさん?」
「冗談きついっすよ…」
煌太は発言の意図が掴めずきょとんとし、白馬は冗談だと口にした。
「冗談じゃないよ――――…彼は…あの日から…約10年…見えている“何か”に怯えていたんだから」
「……」
「――――…」
沈黙が流れる…
しかし、煌太は理解のできない“見える”世界の話に、なぜか心を揺さぶられた。
「“見えたって”――――本当なんですか?」
ペガサスは少し悲しい顔をしていたうなずいた。
「どうして――――…成小坂が見えるからって…心配になるんですか?」
白馬は漠然としないなにかを確かめるように聴いた。
「俺も――――“見えている”…から…かな?」