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ホントノ私ハ、此処ニイル

第3章 第3話


 背中側に回された妻の両手を、ちょうど腰の辺りでロープでくくる。

 ゆるく結わえてやりたい気持ちも無くはないけど、やっぱり僕は、ロープと擦れたところがほんのり紅くなるくらい、少し強めに縛りたい。

 それが今夜の、僕の愛の証だから。



 みゆき?
 ありがとう。
 そして、ごめんね。


 これが“僕の愛し方”なんだよ。












 第3話  紅 証 

 おわり

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