未成熟の誘惑
第2章 強奪
とある貴族の屋敷には、肥えるだけ肥えた鬼畜が一人。
豪華絢爛なソファにどっしりと座り、小脇に幼女を抱え、赤い液体を飲み干していた。
「そろそろ在庫がなくなるんじゃないか」
「調達を依頼しているので大丈夫かと」
部屋の隅に控える執事は、あくまで感情のこもらない返答をする。
鬼畜は幼女の幼い身体をまさぐりながら、下品に笑い声をあげた。
幼女は不快感に顔を歪めながらも、成す術がないままでいる。
「PAC型の血液型なんてそうそういないと思っていたが、案外いるのだな。これで私も長生きが出来るというものよ」
「旦那様の病気にはPAC型の血液が欠かせませんからね。しかし……」
「ふんっ。どうせ死ぬなら犯して死のうが構わないだろう。だがやはり、貰うなら新鮮な血液に限るよなぁ」
鬼畜が指を鳴らすと、さらに三人の幼女を執事が部屋に招いた。
「もう今日は下がっていい。これから激しくなるからな、ふっ」
「かしこまりました」
鬼畜と幼女の四人を残し、執事は部屋を去る。
「さて、今日は何をしようか」
なぶるような目付きで幼女を品定めする鬼畜だったが、ドアの向こうに依然として人の気配を感じた。
「下がれと言っただろう。用があるなら後にしろ。覗き見はたちが悪いぞ」
しかし存在感は消えない。
鬼畜は不審に思い、ゆっくりとドアに近づく。
「お前執事じゃないな。誰だ!」
「毎度ありがとうございます。ピザをお届けに参りました」