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Happiness day

第5章 We can make it!

冷蔵庫から生クリームを出しボウルにあける

翔くんとふたり、交代しながら泡立てた

「あれ?さっきよりも固まるのが早い」

翔くんが不思議そうに首を傾げる

「もしかして買ってきてすぐに泡立てた?」

「うん。あんまり時間がないからすぐに作り始めた」

「だからかな?
生クリームは冷えてないと固まりにくいんだよ」

「えっ⁈そうなの?」

「うん。だから今回は冷蔵庫に冷やしてあったから固まり易いんじゃない?」

「そっかぁ…俺、そんな事知らないから必死に泡立て器でかき混ぜてた」

「急ぐ時は一回り大きめなボウルに氷水入れて
そこにボウルを浮かべて混ぜるといいんだよ」

「へぇ〜、智くん物知り〜」

他の事なら翔くんの方が物知りなんだろうけど
事、料理に関しては俺の方が知ってることが多い

「ほら、もう出来上がった」

「凄〜い」

周りにもクリームが飛び散らずに泡立て終了

クリーム絞り器に生クリームを入れ翔くんを見る

「それじゃあデコレーションしようか」

「…でも、俺が塗ると失敗する…」

スポンジに悲しい視線を送る翔くん

「一緒にやれば大丈夫だよ
ほら、握って?」

「…う、ん」

不安そうに絞り器を握る翔くんの隣に立ち
翔くんの手の上から手を添えた

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