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Happiness day

第5章 We can make it!

せっかく翔くんがひとりで頑張ってくれてたから
その上から塗り足すことにした

「いくよ?」

「うっ、うんっ!」

緊張気味の翔くん、体に力が入ってる

「翔くん、力が入り過ぎてると滑らかな動き出来ないから少し力抜いて?」

「あっ!ごめっ…」

またシュンとしてしまった…

翔くんの手から手を離す

「しょ〜お?」

「ん…?」

俺の方を向いた翔くんに濃厚なキスをした

「ふはっ…」

唇を離すと翔くんは大きく息を吸った

「…力抜けた?」

「え?あ…うん」

「よかった…じゃあやろうか?」

ニコッと笑いかけると翔くんはハニカんだ笑顔を見せる

「うんっ、ありがと智くん…」

翔くんの手を握りクリームを押し出していく

波を描くようにクリームを塗りつけた

「凄いっ智くんっ!超キレイ…」

翔くんが目をキラキラさせてケーキを見つめる

クリームを重ね塗ったから
かなりボリュームのあるドレスに仕上がった

「真っ白だから花嫁さんみたいだな」

「そうだね。
松潤と作った時は両方とも色が付いたクリーム使ったから、そんな風には見えなかったけど
白だとウエディングドレスみたい」

「翔くんにも着てもらいたいなぁ…」

「えっ⁈」

「あっ!いやっ…さすがにドレスはダメか
いつか結婚式挙げられたらなぁ、って思ったんだけど…」

「智くん…」

「ごめん、変なこと言った」

「ううん…俺で良ければ着るよ?」

「え?いいの?」

翔くんが恥ずかしそうに頬をピンクに染める

「うん。きっと可愛くもないし
綺麗でもないけど…
智くんがそれでも良いって言うなら…」

「うん!全然良い!
それに絶対可愛いと思うし!」

「そんな事ないよ…
もうおじさんだもん」

「翔くんはいくつになっても可愛いよ?」

「智くん…」

俺を見つめるキラキラの大きな瞳…

いくつになっても翔くんの目は綺麗に輝いてる

「翔くん…」

「ん?」

「花嫁のケーキの前に花嫁食べたい」

「えっ?あっ!うそっ!」

翔くんをお姫さま抱っこして寝室へGo!

翔くんをベッドに下ろし覆いかぶさる

「いただきます」

「…どうぞ召し上がれ」

翔くんが照れながら応えてくれた

ケーキよりもずっとずっと甘い翔くん…

最高の誕生日スイーツをありがとう♡


〈おわり♡〉

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