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Happiness day

第8章 伝えたいこと

さっきまで相葉くんが座っていた椅子に智くんが座った

大「それで?返事は?」

櫻「返事?なんの?」

大「俺の恋人になってくれるかどうか」

櫻「あ…あれ、本気、なの?」

大「今更?俺、ちゃんと好きって言ったよね?」

櫻「言ったけど…まだ信じられなくて…
なんか夢見てるみたい」

大「ん〜、そうか…」

智くんは少し考え込むと
俺の両頬をガシッと両手で挟んだ

櫻「なっ、なに?」

顔をしっかりと固定されると
智くんが近づいてきて
ぶちゅっとキスをされた

大「これで現実だってわかった?」

手を離したあと
智くんが真面目な顔して言うんだけどさ

初めてするキスじゃん
もう少しムードと言うか…

これじゃ上島さんや出川さんとするキスと一緒じゃない?

大「翔ちゃん?」

櫻「ま、いっか…
この方が智くんらしいのかもね」

大「どういうこと?」

櫻「智くんは思ったことを
そのまま行動にする人、ってこと」

大「ダメなのか?
ほっぺた抓るよりいいと思ったんだけど」

智くんなりの優しさだったんだ

櫻「ダメじゃないよ
そんな智くんが好きなんだし」

大「ってことは、俺と付き合ってくれるってこと?」

櫻「うん…よろしくお願いします」

大「よかった…じゃあ改めて、今度は恋人としてな?」

智くんは立ち上がると
さっきと同じように、俺の両頬を両手でそっと包み込み少し上を向ける

櫻「へっ⁉︎」

フッと笑った智くん
いつもの智くんの笑顔じゃない
男の艶?
こんな智くん見たことなくて
ドキッとする

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