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世界で一番尊いあなた(嵐)

第11章 ♡♡♡


和也「実は…」

翔「さっきのジュースを飲んでから…おかしくなった?」

和也「うん…。あのジュース、変な味して。吐き出そうと思ったけど…翔ちゃんがついでくれたジュース…っだから…っ」

翔「つまり…そのジュースっていうのは…」

和也「…たぶんっ…っ」

翔(まてまてまて。俺があの時渡したジュースあれは)

翔「媚薬だったってこと…?!」

確かに最近の世の中は進化している
だけど媚薬をあんなに自然なジュースにしていいのか?!…いや、やましいことを考える男たちのために作られたんだろうけど…

翔(どうせ飲ませるなら…!もっと雰囲気を楽しみながらがよかった…!)

いやいや、そうじゃないだろ
俺は自分を落ち着かせて今の状況と向き合った

翔(そういえば…)

翔「…かず、さっきから息が荒い…よね?」

和也「ん…っハァッ…」

のぼせたのか、媚薬のせいだかわからない。
かずの顔はどんどん赤く染っていく

息も荒くて辛そうだ
俺はどうにかしなくては、とかずに触らないよう風呂の外へと誘導する

翔「かず…っ俺のせいでごめん。とりあえず、出ようか」

和也「んっ…///」

俺は軽くバスローブを羽織ってフラフラとするかずの元へ駆け寄った

翔「バスローブ…かけて平気?」

和也「…」

ぼーっと宙を眺めるかずは返事すら出来なくなってしまったようだ
俺は慎重に、バスローブをかずの肩にかけた

翔「…反応しない」

俺じゃなければ反応しないのか?…そんな都合のいい解釈をしながら俺はかずに飲み物を注ぐ
もちろん、今回はただの水だ。
しっかりパッケージを見たので間違いない

翔「かず、ここ。俺の隣座って。お水のも」

和也「…」コクッ

かずは少し俯きながらも俺の隣にちょこんと座った

翔「…ふぅ…」

翔(とりあえず座らせて、水も飲ませた。あとは安静にしてたら媚薬の効果も収まるはず)

俺はそんなことを考えながら水を一気に喉に流し込む

翔(せっかくホテルに来たのに…まあ、いいか。かずが隣にいてくれるならそれでいい)

俺はふと、かずの顔を見ようと隣を見た。
…かずがいない

翔「…あれ」

翔「!」

気がつくとかずは俺の下にいて
ソファの下から俺のことを覗いている

顔を真っ赤に染めぼーっとした瞳で

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