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世界で一番尊いあなた(嵐)

第2章 BAR MARIN


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タクシー

和也(ど…どうしよう…)

小さなセダンのタクシーの中では気まずい沈黙が支配していた
先程までお互いを激しく求めあっていたキャップを深く被る怪しい男2人組に新人さんに見える運転手。会話などあるはずない

和也(翔ちゃんが食事に誘ってくれるなんていつぶりだろう…体の関係を持つ前は何度かあったけど…ていうかあの展開でなんでこうなった…?翔ちゃん、何考えてるんだろう)

この疑問にヒントなど何も無いはずだがふと翔ちゃんに視線を向けた
深く被ったキャップのせいで表情がまるでみえない
俯いてただスマホをいじっていた

和也(…翔ちゃんの横顔…かっこいいなあ…。さっきメイク落としてたけど…翔ちゃんはメイクなんてしなくてもどこの誰よりもかっこいい)

和也(あっ…)

ふと顔を上げたあなたと視線がぶつかったのでとっさに顔を伏せた
またあなたに見惚れてしまっていた
気をつけていたはずなのにあなたの輝きには意識すら働かなくなる

和也(…っ)

和也(さっきあんなところで止めたから小さなことですぐ反応するな…っ 気づかれないように気をつけなきゃ…)

翔「…」

翔ちゃんの綺麗な瞳にこの俺が映っているんだと思うとそれだけでビクンと反応してしまう
まるで俺は翔ちゃんのファンみたいだと度々思う…確かにそうなんだけど

翔「…なあ、大丈夫?それ」

和也「えっ…あぅ、、はい、」

和也(普通に気づかれてんじゃん!!もうほんと…死にたいくらい恥ずかしい…///)

和也(目が合っただけで勃起って…///生きが良すぎでしょ…高校生かよ…)

一気に顔が熱くなるのがわかった
翔ちゃんもこの状況下の中いつも通り思考が働いているなら俺の反応を楽しんでいるのかもしれない

翔「まあ無理もないか…でも、目が合っただけでそれ?すごいね」

和也「これはその、無意識で…俺もよくわかんなくて…」
和也(ああーー!!///なんで今日に限ってスウェット生地のパンツ履いてきたんだろ…)

穴があったら入りたい
俺は恥ずかしさのあまり両手で顔を覆った
次は何を発せばこの恥ずかしさを上手く隠すことが出来るだろうか

和也(話を変えるか?!でもここで切り替えるのは意識してるのバレバレすぎるか、そしたらえーっとえーーっと)

この数年間こんなに頭を回転させたことはない

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