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世界で一番尊いあなた(嵐)

第2章 BAR MARIN

言葉が思いつく度頭が真っ白になって消える中、次の言葉を並べようと意識を此処に戻した時
あなたの温もりを耳元で感じた

翔「俺にエロいことされる想像しちゃうの?」ボソッ

もう、
我慢の限界だった

和也「だってっ!!!もうむりだよっ///あんな風にされたのにイけてないしっ!!//何より俺はっ//翔ちゃんが… 「……お客さん」

運転手「目的地、着きましたよ」


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翔「ごめんごめん、ちょっと楽しくなっちゃって」

和也「いえ…俺も少し…頭冷やします」

初めてタクシーの運転手が新人さんでよかったと思った。
ベテランの運転手さんだったらあんな風に荒れる俺を面白がって煽ってきたかもしれない


それに_____

翔ちゃんに絶対言ってはいけない言葉を言ってしまうところだった

和也(もしあの続きを言ってたら…今頃翔ちゃんは俺を置いてどこかへ行ってしまっていたかもしれない…)

和也(ほんとに……よかった…)

10月の夜道は少し肌寒かったが、暗い気持ちとは裏腹にあなたの少し後ろを並んで歩けることで春の夜道のように心はほんのり暖かかった

翔「にの、ついたよ 俺のおすすめの場所」

その声に振り返ると翔ちゃんはいつの間にか数メートル後ろに立ち止まっていた

和也「あっ…ここ…ですか」

駆け足であなたの指さす店の前に急ぐ
そこは昨日後輩に連れてかれたような小さなバーだった

カランカラン…

重いアンティーク調の扉を翔ちゃんは慣れた手つきで開けてみせた

和也(ここ、よく来るのかな…女の子と…)

中はカウンター席が数えられるほどの外観通りの小さな小さなバーだった。

翔「マスター、こんばんは」

マスター「ああ、翔ちゃ〜ん!!まってたわよ〜〜!」

翔ちゃんがマスターと呼ぶ人物は見た目こそ綺麗なママだが、声がかなり太い
これはまさか

マスター「あれ…そちらの方は…」

和也「え……あ、ども。二宮です。」

俺がキャップを取って軽く挨拶をすると"マスター"は目を輝かせた

マスター「ああ〜ん!!にのちゃ〜ん!テレビで見るよりかっわいい〜!!」

間違いない、
この人男だ

翔「うるさいよ、いきなりそれはキャラ濃すぎだから」

マスター「え〜んそうかしらん?」

翔ちゃんの親しげに話す姿はかなり心を開いてるように思えた

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