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世界で一番尊いあなた(嵐)

第4章 暗い夢

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テレビ局 楽屋 和也 side

それからというもの

翔ちゃんと現場が被ってもろくに会話もできず
廊下ですれ違っても挨拶でおわり
特に誘われることもなく
季節は冬を迎えた

和也(まじで…なんなわけ?)

和也(どんなに間が空いても1ヶ月半が最長だったのに…もう2ヶ月も誘われてないんですが)

結局、プラネタリウムのキスの件についても聞けず曖昧になっていった

和也(あの日から…翔ちゃんちょっと変だ。完全にふたりきりになればいつも通り話しかけてくれるのに…誰かがいるとすごくよそよそしくなる)

和也(もしかして今更周りに悟られることを警戒してる?メンバーには完全にバレてるし…あ、スタッフには多分バレてないか)

和也(翔ちゃんの考えてること…まじでよくわかんない。)

一度ゆっくり話をしたいがなかなか時間が合わない。
俺たちはいつも流れで動いていた。約束なんてしたことなくて
だからこういう時、どうやって誘えばいいのかわからない…。

和也(とりあえず、LINEでいいか…えぇと、)

俺は翔ちゃんとの個人LINEを開いては閉じて、また開いては文字を打って、消して。そんなことを繰り返していた

和也(『次の休みよかったら一緒に…』あ、いや馴れ馴れしすぎるか。…『俺は金曜日休みなんだけど翔ちゃんは…』…これだと俺のことなんて興味ないし なんて思われるかもしれない…)

和也「あーー浮かばない」

そう頭を抱えていたら
部屋の外からこの部屋をノックする音が聞こえた
俺は慌てて画面を消す。

和也「はぁーい!」

後輩、同期「失礼しまーす」

呑気な声を合図にドアが開く
そこには後輩3人と同期3人が楽しそうにしていた

和也「え、なに」

状況が飲み込めず思わず眉間にシワがよる
そんなのお構い無しに同期の三島は勢いよく俺に抱きついてきた

三島「にの〜!飲み行こう!」だきっ

和也「はぁ?いまから?てかちょっ、抱きつくな!」

三島「いいじゃんいいじゃん〜♪俺とお前の仲じゃんよ〜♪」

和也「そんな仲になった覚えねえよ!」

三島とは昔からの仲で信頼関係も厚い。
良い奴だがスキンシップが多すぎるのが玉に瑕だ

後輩(来栖、橘、海崎)「二宮さん、お疲れ様です」

和也「あぁ、おつかれさん!」

礼儀正しく挨拶する後輩たち。こいつらは素直でかわいい

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