
世界で一番尊いあなた(嵐)
第8章 ホワイトクリスマス
和也「…ふふっ…翔ちゃん…っ」
和也(俺は今…世界で一番幸せだ)
窓の外はパラパラと雪が降っていた
俺たちの心が初めて繋がった日は
そんな、素敵なホワイトクリスマスだった
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―――翌朝――――
翔「にの…!早くしろよ、間に合わないって!」
この数年間、俺たちは誰よりもお互いを愛していた
和也「待ってください…!今いいところなんです…!」
だけどそれは、すごく複雑で。
形は同じはずなのに、ハマらないパズル
翔「ああ〜もう!タクシーの中でやれよ!!」
和也「あ、ちょっと、引っ張らないで…!あっ…しんだ!!」
だけどそれは無理にハマらなくたっていいんだ
翔「はいはい、わかったから。すみません、運転手さん、渋谷のスタジオまでお願いします」
和也「も〜〜!仕事行きたくない〜!!」
お互いのことを理解し合えば
いつかきっとそれに合った形になれる
その時まで、ゆっくり同じ時を過ごせばいい
ゆっくり、愛を紡げばいいんだ
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翔「にの、そろそろゲーム辞めな。もう着くよ」
和也「ゲームじゃないです〜。マスターにLINEしてんの」
翔「マスターに?!いつの間にそんな仲になったの?!」
和也「まあね〜♪」
俺はマスターに感謝してもしきれない
貴方が俺たちを正しい軌道に導いてくれた
あなたとの出会いが、落ちこぼれた俺を救ってくれたんだ
和也「それに、翔さんだって色々お世話になったんでしょ?今度ちゃんと、挨拶しに行かなきゃね」
翔「ああ…まぁ…そうだけど…」
和也(『俺達は無事、ひとつになれました。マスター、本当にありがとうございます。今度、挨拶にいきます』…っと。これでよし、送信!)
早くマスターにあって、たくさん話を聞いてもらいたい
そしたら翔ちゃんに俺の想いのこもったカクテルを送るんだ
翔「それより今は、今日のことが大事だろ」
翔「挨拶。3人にぜんぶ話すって…。」
和也「ああ、そうだよ。俺たちのこと、全部話そう」
これは、今まで信じてくれていた3人を傷つけてしまう現実かもしれない
それでも、仕方ないんだ…。俺達がしてきたことを全部話すこと、それが俺たちにできる最後の戒めだ
翔「俺たちのこと…きっと軽蔑するよ」
和也「…大丈夫です、3人は」
和也「俺たちの仲間だ」
