テキストサイズ

あなたが私の最高な人

第3章 Act.2-02☆

「も……ダメ……っ……またイッちゃ……」

「俺も、イクよ……?」

 強く腰を打ち付け、しばらくして、私から弘尚さん自身が引き抜かれた。

 私も弘尚さんも、何度絶頂に達したか分からない。

 私に至っては、すでに意識が朦朧としていた。

 ぐったりとした私を、弘尚さんは抱き締める。
 頬を撫で、私に優しい眼差しを向け、軽く唇を押し付けてきた。

「私、さすがにもう無理……」

「悪かった。美帆が可愛いから抑えられなかった」

 弘尚さんの私を抱き締める腕に力が籠った。

「やっぱり、運命かな?」

「運命?」

 私は頭をもたげると、不思議に思いながら弘尚さんをジッと見つめる。

 弘尚さんはニッコリと笑みを向けてきた。

「一度別れた俺達が再会したってことは、見えない糸で繋がってたってことじゃない?」

「――本気でそんな運命信じてるの?」

「もしかして、馬鹿にしてる?」

 拗ねたように唇を尖らせている弘尚さんがおかしい。
 私はクスクス笑いながら、「嘘」と言葉を紡いだ。

「私も弘尚さんとの運命は信じてる」

「ほんとに?」

「ほんとに」

 私は弘尚さんの胸に顔を埋めながら続けた。

「私、弘尚さんと別れてからもずっと、弘尚さん以上に好きになれる人は絶対現れないって思ってたもの」

[あなたが私の最高な人-End]
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白いエモアイコン:共感したエモアイコン:なごんだエモアイコン:怖かった

ストーリーメニュー

TOPTOPへ