テキストサイズ

ヌードモデルは『ミス・キャンバス』になれるのか

第1章 ミス・キャンバス

ふふふ、ヌードモデルが実行委員会にいるといいことがある。

私の鶴のひと声。

今年の審査は芸術作品(つまり絵画)をメインにしようということに決まった。

名付けて、『ミス・キャンバス』。

具体的には、候補者は美術系ゼミにモデルとして赴き、ヌードでも着衣でも自分が最高だと思う姿で描いてもらう。
(みんなヌードを志望すると思うけど)

学園祭本番ではレオタード姿になった本人と芸術作品の両方を審査してもらうのだ。

いい企画でしょ?


忙しくなりそう。

セミプロのヌードモデルとして、エントリーした志願者をサポートしなければならないわね。

──結局、エントリーは9名。

5名が裸を決めていて、うち2名はゼミの雇われヌードモデル経験者だから、サポートはいらなそうだ。

残り4名のうちヌード不可は3名で、1名はヌードか着衣か迷っているという意思表示がメールで来た。

あら、意外。
全員ヌードになるという予想は外れたわけだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ