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ヌードモデルは『ミス・キャンバス』になれるのか

第5章 終章──エントリー


詩織もエントリーすればよかったのに、と彼は言った。

私の部屋のベッドで、裸の私に。

プロの参加はダメでしょ、と私が答えると、
レオタードでもエントリーできたんだろ、と彼が乳首をつまみながら言う。

正直、ヌードモデルがヌードで競って負けたらどうなるのかな。

彼だって学園祭に来るそうだから、他の娘の新鮮な美しい裸体画を見ることになるんだし。

ついでに言えば、彼は黒いレオタードをア●ゾンに注文してしまっていた。


私にそんなものを着せて何をしようというのか。
しかも、ミスコン本番はレオタード姿だから、それでも私は比較されてしまうことになる。

今となってはヌード審査を提案したのは自爆行為だったという気もするが、
美しい女子学生を健康的なヌードにできたのだから、いいことをしたんだと思う。

──あ、お尻を触られた。

たとえば、彼はこんなお尻でも一番だと思ってくれているはず。

それに応えなきゃ。

ミスコンで誰が優勝しようと私には関係ない。

私は彼に一番愛されているんだから。

いつもと違って、部屋の明かりが点けられた。

余すところなく、見られる私の体。
彼に審査されているみたいだった。
私もミスコンにエントリーしていたのね。
レオタードは間に合わなかったけど。


丁寧だけど激しい愛撫に、私は濡れ、あえぎ始めた。

そのピークで、彼も「エントリー」した。

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