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カントリーロード

第5章 蜜月

原稿を打つ。
羽虫が灯りにつられて回る。
机の上に湯飲み。
ひじをつく。
貴女の顔がよぎる。
肌。
汗。
匂い。
愛液。
長い髪。

思考がそれる。
この町で、誰が何をしようが、残念ながら貴女にはかなわない。

「真琴さん…」
知らず、にやけて名前をつぶやいている。

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