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ダブル不倫

第2章 プロローグ

「部長、ブラックコーヒー……です」
 
「ああ……」
 
 里井は目を伏せ、ワリイな、と呟いてコーヒーを啜った。
 
「今から私が責任を持って佐々木くんのサポートしますから……」
 
「ん、ごっそうさん……。美味かった」
 
 里井が一気にコーヒーを飲み干した。その骨張った手のひらが奈々葉の肩をポンと叩いた。

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