男の友情・女の立場
第9章 幸福感
一瞬驚いた美羽だったが、健太が放った一言が何故か身に沁みてきて、じんわりと涙をこぼした。
あれだけ熱い行為をした後なのに、どこか他人行儀な喋り方をする健太に少しホッとさせられたような気がしたのだった。
美羽は涙顔を健太の前に持っていくと、健太は優しく抱きしめてキスをした。
泣きながらのキスは特別な心地よさがあり、美羽は体が溶けていくような錯覚を感じる。
キスは深くなり、そしてしだいに激しくなって、美羽はまた健太を受け入れ声を上げた。
さっきまでの欲望的な感覚はなく、自分の中で前後する健太のペニスは《癒やし》そのものだった。
よくよく考えると美羽が健太を癒やすために卓也から懇願されたのに、今度はそれに逆になったと美羽は皮肉めいたものを感じた。
オーガズムのない《2回戦》だったが、それでも美羽は幸福感を獲得していた。
健太に抱かれていることが、卓也とそうしているときのようにごく自然な行為に感じ、すでに違和感を抱くこともない。
正常位のまま健太にキスをし、ささやきながら絶頂も射精もないセックスは2時間も続けられた。
あれだけ熱い行為をした後なのに、どこか他人行儀な喋り方をする健太に少しホッとさせられたような気がしたのだった。
美羽は涙顔を健太の前に持っていくと、健太は優しく抱きしめてキスをした。
泣きながらのキスは特別な心地よさがあり、美羽は体が溶けていくような錯覚を感じる。
キスは深くなり、そしてしだいに激しくなって、美羽はまた健太を受け入れ声を上げた。
さっきまでの欲望的な感覚はなく、自分の中で前後する健太のペニスは《癒やし》そのものだった。
よくよく考えると美羽が健太を癒やすために卓也から懇願されたのに、今度はそれに逆になったと美羽は皮肉めいたものを感じた。
オーガズムのない《2回戦》だったが、それでも美羽は幸福感を獲得していた。
健太に抱かれていることが、卓也とそうしているときのようにごく自然な行為に感じ、すでに違和感を抱くこともない。
正常位のまま健太にキスをし、ささやきながら絶頂も射精もないセックスは2時間も続けられた。