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恋人はテニスウエア

第3章 宙吊りのスコート

「ああー、ん、んん」

私は身をよじる。
ロープがきしむ。

私は、上半身の衣服を奪われて、天井から吊るされた。
意表をつく展開だった。

チラリズム、お尻丸出しときて、彼も限界だったらしい。
最後は宙吊りにしたいという彼の要求には驚いたが、今まで危険なことをしたことが一度もないのも事実だから、信じて、承諾した。

両腕を縛られ、ギリギリつま先立ちになる高さに吊るされた。

何かの拷問を受けているような半裸の姿だが、あくまでも彼はスコートにこだわった。

集中的にお尻を責めてくる。

「ああ、あ、あ、あ、うん、う、あん、ああん、うん」

裸の上半身は完全に忘れられ、スコートのなかだけを徹底的に蹂躙された。
それに抵抗できない私は身をよじった。

この背徳感はどこからくるのだろう。

清潔な白いウエアに身を包み、惜しげもなく美しい脚をさらし、お尻も可愛くフリルで飾った、おしゃれで健康的な姿なのに、どうして蹂躙されてしまうのだろう。

やがて彼がスコートを器用に外して落とすと、アンダースコートが完全な姿を現した。
それは下着を覆い隠すためのものだから意外に大きいのだ。

私は、視線に耐えなければならなかった。
そして思う存分鑑賞されるアンダースコート。
いつ下ろされ、抜きとられるのだろう。

恥ずかしさはピークに達した。

両手を縛れば自分では服を脱げなくなる──私は罠にはめられたらしい。

いっそ、みんな脱いでしまいたいのに、それはできない。

ぴんと伸びた脚はむきだしで美しいはずだから、お尻も剥いてしまって一緒に鑑賞すればいいのに──

フリルが恥ずかしいのに──

それでも、やがて私は全裸にされるはず。セックスになるはず。
そう信じて、羞恥に耐えていた。
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