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愛のことば 「改訂版」

第1章 愛のことば

         11

 直さんは、わたしのバスタオルをとって、マシュマロちゃんこんにちは、と言いながら、マシュマロちゃんにキスしてくれました。
 舌で、マシュマロちゃんのまわりを、撫でるのです。
 すこし強く、吸いつく。
 ペロペロと、舐める。
 「ルビーちゃんが
  嫉妬しているわ」
 「ルビーちゃんの気持ちが
  よくわかるんだね」
 「だってぇ」
 ルビーちゃんへのキスは、多彩でした。
 舐める。
 ころがす。
 チロチロと触れる。
 吸う。
 わたしは、
 「ルビーちゃんが
  すごく
  すごく
  喜んでいるわ」
 と言いましたが、言葉になったのは、そこまででした。
 あとは、のどの奥からの低い声と、弾んでくる息しか出ないのです。
 またしても、ルビーちゃんへのキスが、きょうのほんとの目的だったのかしら、と思うほど、長くルビーちゃんへのキスが続きました。

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