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愛のことば 「改訂版」

第1章 愛のことば

         20

 わたしたちは、抱きあったまま、揺り籠で揺られているように、ゆっくり動いていました。
 そう、わたしも、腰を動かしていました。
 直さんのあれが、戻るときについていきまして、進んでくるときには、わたしは腰を引くのです。
 そのあと、直さんのあれが引くときに、わたしも引き、進んでくるときに、私の腰を突き出すようにしました。
 それを、交互にくりかえしていました。
 ほのぼのとした気持ちよさのなかに、ときどき、ビクッとなるときがあります。
 これから、直さんと、愛しあっていったら、そのビクッが、連続するようになるのでしょう。
 楽しみです。
 長いあいだ、直さんは、優しく動いてくれていましたが、たまらなくなったような声で、
 「瞳ちゃん
  私はもう
  もちそうにない」
 「イヤ」
 「でも」
 「イヤ
  イヤ
  続けてほしい
  すごく
  気持ちいいの
  直さん
  お願い
  続けて」
 「続けたいけど
  ごめん
  瞳ちゃん
  イキそうなんだ」
 「わかった
  直さん
  思いっきり
  ください」
 「あぁ
  瞳ちゃん」

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