
愛のことば 「改訂版」
第1章 愛のことば
5
わたしは、キョトンとしていました。
下心があると言う人に、初めて会ったわ。
男性は、それを隠して、女性を誘うのだと思う。
ほんとに、なんでも言う人だわ。
でも、なんだか爽やかな感じだわ。
言うか言わないかだけで、デートに誘うのは、下心があるよね。
と、職場に戻りながら、胸の内でそんなことを思っていました。
直さんと、デートしました。
天麩羅は、ほんとに美味しかった。
その後、何回も、デートしました。
でも、直さんは、下心をあからさまにすることはありませんでした。
とても紳士的に、わたしとの食事を楽しみ、そして、ではまたね、と次の約束をすると、帰っていくのです。
とうとう、わたしから、聞きました。
「あの
直さん
下心がある
と言ったのは
冗談だったの?」
「そうだね
半分
冗談かな」
「半分?」
「綺麗な人を
誘うのに
下心がない男っていないよ
でも
瞳ちゃんと
食事だけでもできれば
それだけになっても
いいなと
思ってもいたよ」
わたしは、キョトンとしていました。
下心があると言う人に、初めて会ったわ。
男性は、それを隠して、女性を誘うのだと思う。
ほんとに、なんでも言う人だわ。
でも、なんだか爽やかな感じだわ。
言うか言わないかだけで、デートに誘うのは、下心があるよね。
と、職場に戻りながら、胸の内でそんなことを思っていました。
直さんと、デートしました。
天麩羅は、ほんとに美味しかった。
その後、何回も、デートしました。
でも、直さんは、下心をあからさまにすることはありませんでした。
とても紳士的に、わたしとの食事を楽しみ、そして、ではまたね、と次の約束をすると、帰っていくのです。
とうとう、わたしから、聞きました。
「あの
直さん
下心がある
と言ったのは
冗談だったの?」
「そうだね
半分
冗談かな」
「半分?」
「綺麗な人を
誘うのに
下心がない男っていないよ
でも
瞳ちゃんと
食事だけでもできれば
それだけになっても
いいなと
思ってもいたよ」
