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第1章 おかえり





「俺、今日仕事昼までで明日オフやから
蘆笙と話したいなー思って」

「……」

「頼みって言わな会ってくれへん気がしたから」

「…それだけの為に学校まで来たんか」

「だって、電話やったらすぐあかん言うて
電話切るやろ?」

「あの後色々聞かれて大変やったんやぞ」

「それはすまんなあ、でもな、
これからはチームなんやし、色々話さなあかん思って」

「…まあ、な」

「それに、蘆笙まだちょっと俺避けてるやろ」

「何のことや」

「しらばっくれてもあかん
蘆笙の考えくらいすぐ分かるわ」



こいつはホンマに、、鋭い奴や。



「…避けてるわけで無いけど…
お前、これから俺とチーム組んでやっていくなら
ケジメつけなあかんなと思ってな」



もう逃げることは出来ん。
これからの為にもちゃんと話さなあかん事や。

俺は覚悟を決めて切り出した。


「ケジメ?」

「…コンビ組んでた時の俺らの関係」

「…ああ、その事か」


簓の声色が変わった気がした。


「…蘆笙はさ、俺の事もう昔の相方としか
思うてへんの?」



真っ直ぐに俺を見て聞いてくる。










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