
愛がはじまるとき
第1章 愛がはじまるとき
6
満さんはそう言いますが、わたしは、すぐには返事をしませんでした。
うまいことを言っていても、一緒に寝たら、ずるずるとセックスをしてくるんじゃないか、と思ったからです。
それでも、満さんのいままでの、とてもジェントルな態度に、信じてもいいかなと思いました。
下着だけでというのが恥ずかしかったのですが、実験だと思えば、下着だけになるほうが、かえっていいのかもしれないとも思いました。
もしかしたら、下着もないほうが、と思ったくらいです。
実験なのだから。
結果は、良かった。
おずおずと、わたしが、満さんのとなりに寝ると、あまり体を密着させずに優しく抱いてくれて、
「さあ眠りましょう」
「はい」
「この状態では
すぐには
眠れないでしょうから
子守歌がわりに
里美さんの知らないような
昔話をしてあげます」
と言って、屁こき嫁や吉四六ばなしなど、笑い話を話してくれました。
でも、そんな話のあいだに、セックスの話もしました。
セックスは、女性が気持ちよくなるためのものだというのを、くりかえしくりかえし話してくれました。
それを聞くたびに、彼がいかに自分勝手なセックスをしてきたのかがわかり、もう別れようと決心しました。
満さんはそう言いますが、わたしは、すぐには返事をしませんでした。
うまいことを言っていても、一緒に寝たら、ずるずるとセックスをしてくるんじゃないか、と思ったからです。
それでも、満さんのいままでの、とてもジェントルな態度に、信じてもいいかなと思いました。
下着だけでというのが恥ずかしかったのですが、実験だと思えば、下着だけになるほうが、かえっていいのかもしれないとも思いました。
もしかしたら、下着もないほうが、と思ったくらいです。
実験なのだから。
結果は、良かった。
おずおずと、わたしが、満さんのとなりに寝ると、あまり体を密着させずに優しく抱いてくれて、
「さあ眠りましょう」
「はい」
「この状態では
すぐには
眠れないでしょうから
子守歌がわりに
里美さんの知らないような
昔話をしてあげます」
と言って、屁こき嫁や吉四六ばなしなど、笑い話を話してくれました。
でも、そんな話のあいだに、セックスの話もしました。
セックスは、女性が気持ちよくなるためのものだというのを、くりかえしくりかえし話してくれました。
それを聞くたびに、彼がいかに自分勝手なセックスをしてきたのかがわかり、もう別れようと決心しました。
