ひとつ屋根の下の愛情論
第11章 弟の成長と嫉妬
俺もよく知っている香りだ――――…
そう…
ラブホテルのボディソープの…甘い香りだ。
女受けがいいとかで…一部のオーナーたちに評判でとある一角で広く使われている。
俺は――――近づけていた距離を…
パッと放し――――…ソファに寝る秋音から距離を取った。
――――あの…女と…ホテルに行った?
俺は胃がギリギリと痛むのが分かった。
嫌だ――――嫌だ…嫌だ…コイツは…
そう思った瞬間!俺は自分の考えにナイフを刺した!
「――――なに…ショック受けてんだよ…違うだろ?違う…そう、違う……喜ばしいことじゃないか…正常な///恋愛をコイツはしてるんだ///喜べ――――喜べ…俺――――」