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死角関係~女3男1の四角関係~

第7章 私は本気になりやすいタイプだった

「どうした?」


翔馬はボクサーパンツ姿で出迎えた。

首にバスタオルを掛け
髪の毛も濡れている。


「お風呂入ってた?ごめんね」

「いいよ。出たところだし。あがれば?」

「いいの?元カノがお邪魔しちゃって」


私の口から“元カノ”なんてフレーズが
出てくるとは…


「その意識は無かったな。ま、どうぞ」


リビングは見慣れていた光景と
様変わりしていた。

翔馬が愛用していた一人掛けのソファは
二人掛けのソファに。

モスグリーンのカーテンは
品のある花柄に。

他も挙げたらきりがないほど
別人の部屋になっていた。

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