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死角関係~女3男1の四角関係~

第7章 私は本気になりやすいタイプだった

「現カノの環奈でーす」


薄いピンク色のバスローブ姿に
長い髪の毛をお団子にした環奈。


「え!?そうなの!?」


ただただ驚いた。

環奈ではなく華子だったら
予兆があっただけに
ここまで驚かなかったかもしれない。


「ところで菜々美は僕に何の用?」

「あ、そうそう。確認作業」

「何の確認?忘れ物とかじゃないだろ」


翔馬と10年も付き合っていながら
この部屋に私物は何ひとつ置いていなかった。

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