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死角関係~女3男1の四角関係~

第3章 私は浮気するタイプじゃない

「その女性の声は…本当にカレの部屋から
聞こえてきました?」

「間違いないかと。こっちは空き部屋ですから」


平良さんは親指で
翔馬の部屋ではない方を指差す。

正直、にわかに信じがたい。

自惚れではなく
翔馬は浮気とは最も縁遠い男。


「私が直接女性の声を聞いたわけではないので
仮にこの耳で聞いたら、その時考えます」

「菜々美先生は優等生ですね」


優等生か…聞き飽きた。

別に好き好んで優等生を
やっているわけじゃない。

そういう生き方が楽だから。

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